本文へ移動する
会社設立の登記と定款ガイド 申請書の書き方から公証役場・法務局まで
  1. ホーム
  2. 会社設立 印鑑証明書 何通 取り方
  3. 印鑑登録をしていない人が会社設立をするには|登録から証明書を取るまで
会社設立 印鑑証明書 何通 取り方

印鑑登録をしていない人が会社設立をするには|登録から証明書を取るまで

印鑑登録をしていない状態から、会社設立の登記に必要な印鑑証明書を用意するまでの手順です。登録できる印鑑の条件や、かかる日数も扱います。

公開 2026.09.15 一次情報の確認日 2026年9月15日 本文 約6,000字
この記事が向いている人

会社設立の準備を始めて、印鑑証明書が要ると知ったものの、そもそも印鑑登録をしたことがない人に向けた記事です。実印を持っていない、登録のしかたが分からない、どんな印鑑なら登録できるのか分からない。そういう段階の人が対象です。

会社設立の登記でも定款の認証でも、個人の印鑑証明書が要ります。印鑑証明書は、市区町村に印鑑を登録している人しか取れません。登録をしたことがない人は、そこから始めることになります。手順そのものは簡単ですが、日数がかかることがあります。

印鑑登録とは何をすることか

印鑑登録とは何をすることか

印鑑登録というのは、自分が使う印鑑を市区町村に届け出ておく仕組みです。届け出た印鑑のことを実印と呼びます。

登録すると、その印鑑について証明書を出してもらえるようになります。これが印鑑証明書です。書類に押されている印が、確かにその人の登録した印であることを証明します。

会社設立の場面では、定款の認証と登記の申請で使います。発起人や設立時取締役が本人であることを確かめるためです。

登録できるのは、一人につき一つの印鑑だけです。家族で同じ印鑑を登録することもできません。すでに誰かが登録している印鑑も登録できません。

住民登録をしている市区町村で登録します。引っ越すと登録は消えるので、新しい市区町村で登録し直すことになります。会社設立の準備中に引っ越す予定があるなら気をつけてください。

登録できる年齢にも決まりがあります。多くの市区町村では15歳以上です。会社設立で発起人や取締役になる人なら、まず問題になりません。

会社の実印とは別のものです。会社の実印は法務局に届け出るもので、印鑑届書を使います。個人の実印は市区町村に届け出るものです。

会社設立の準備では、この二つを同時に用意することになります。個人の実印は登録から、会社の実印は発注から。どちらも日数がかかるので、早めに動いてください。

会社設立の登記では、この実印で押した書類に印鑑証明書を添えます。就任承諾書や互選書がそれに当たります。定款も、紙で作る場合は発起人が実印を押して、公証役場での認証のときに印鑑証明書を添えます。つまり実印がないと、定款の段階で止まります。

実印をすでに持っているつもりでも、登録していなければ実印ではありません。立派な印鑑を持っていても、登録していなければ印鑑証明書は取れません。

出典(解説)佐伯事務所「会社の実印(代表者印)と会社の印鑑証明書」2026年9月15日確認

登録できる印鑑の条件

登録できる印鑑の条件

どんな印鑑でも登録できるわけではありません。市区町村ごとに細かい要件がありますが、共通しているところを挙げます。

まず大きさです。多くの市区町村では、印影が一辺8ミリメートルの正方形に収まるものや、一辺25ミリメートルの正方形に収まらないものは登録できません。極端に小さいものと大きいものが除かれる、という考え方です。

変形しやすいものも登録できません。ゴム印やスタンプ式のものが典型です。押すたびに形が変わるので、証明の役に立たないからです。

欠けたりすり減ったりしているものも断られることがあります。会社設立の準備で古い印鑑を引っ張り出してきた場合は、印影を確かめてから持って行ってください。

彫ってある内容にも決まりがあります。住民票に記録されている氏名、氏、名、またはその一部を組み合わせたものであること。ニックネームや会社名は登録できません。

職業や資格を彫り込んだものも断られることがあります。会社設立にあたって「代表取締役」などと彫った印鑑を作っても、個人の実印としては登録できません。

逆に言えば、氏名が彫ってある普通の印鑑なら、たいていは登録できます。既製品の三文判でも登録できる市区町村は多くあります。

ただし、既製品は同じものが大量に出回っています。会社設立の登記や不動産の取引で使う実印としては、彫り直しのものを作るほうが安心です。

印鑑登録できる印鑑とできない印鑑の条件をまとめたチェックリスト
定款や登記の書類に押す実印は、この条件を満たして登録されたものです。

細かい要件は市区町村によって違うので、登録に行く前にサイトで確かめてください。印鑑を新しく作るなら、要件を満たすものを注文することになります。

出典(解説)はんこ屋さん21「会社設立に必要な印鑑届出書とは」2026年9月15日確認

登録の手順と、かかる日数

登録の手順と、かかる日数

印鑑登録の手続きそのものは簡単です。市区町村の窓口に、登録する印鑑と本人確認書類を持って行きます。

印鑑登録の本人確認のしかたで日数がどう変わるかを比べた表
照会書が郵送される方式だと、会社設立の日程が1週間ほど後ろにずれることがあります。

顔写真つきの本人確認書類があれば、その日のうちに登録が終わります。マイナンバーカード、運転免許証、パスポートなどです。

顔写真つきの書類がない場合は、照会書が郵送される方式になります。窓口で申請すると、後日その住所に照会書が届きます。それに記入して持って行くと、登録証がもらえます。

この方式だと、郵送のやり取りで数日から1週間ほどかかります。会社設立を急いでいるなら、顔写真つきの書類を用意してから行ってください。

代理人が手続きをする場合も、照会書の方式になることが多くあります。本人が行けるなら、本人が行くほうが早く済みます。

登録が済むと、印鑑登録証がもらえます。カードの形をしているものが多く、印鑑証明書を取るときに必要です。なくさないよう保管してください。

登録証があれば、印鑑証明書はその日のうちに取れます。会社設立の準備としては、登録と証明書の取得を同じ日に済ませられます。

マイナンバーカードを持っていれば、コンビニ交付も使えるようになります。市区町村によって対応が違うので、確かめてください。

出典(解説)freee「会社設立時に必要な印鑑証明書の発行方法とは?」2026年9月15日確認

実印をどう選ぶか

実印をどう選ぶか

会社設立をきっかけに実印を作る人は多くあります。せっかくなので、選び方も見ておきます。

実印は長く使うものです。会社設立の登記や定款の認証だけでなく、不動産の取引、保証人になるとき、相続の手続きなど、人生の節目で使います。

素材はいろいろあります。柘のような木のもの、水牛の角、チタンなど。耐久性と値段が変わります。木のものは欠けやすく、金属のものは丈夫です。

彫る内容は、フルネームが一般的です。姓だけでも登録できますが、同じ姓の家族と区別しにくくなります。会社設立の書類で何度も使うので、自分専用のものにしておくほうが安心です。

書体は、篆書体や印相体といった読みにくいものが選ばれることが多くあります。偽造されにくいという理由ですが、読めない書体は登録を断られることもあるので、市区町村の要件を確かめてください。

大きさは、15ミリメートルから18ミリメートルくらいのものが一般的です。市区町村の要件の範囲に収まっていれば、好みで構いません。

既製品の三文判でも登録できることがありますが、同じものが大量に出回っています。実印としては彫り直しのものを作るほうが無難です。

会社設立では、個人の実印と会社の実印を両方作ることになります。注文するときに、それぞれの用途を伝えると要件に合ったものを作ってもらえます。

会社の実印のほうは、辺の長さが1センチメートルを超え3センチメートル以内の正方形に収まるものという決まりがあります。個人の実印とは条件が違うので、注文するときに会社設立の登記に使う旨を伝えてください。商号を彫るのが一般的です。

納期は素材と彫り方によりますが、数日から1週間ほどです。会社設立の準備を始めたら、早めに頼んでおいてください。

出典(解説)佐伯事務所「会社の実印(代表者印)と会社の印鑑証明書」2026年9月15日確認

会社設立の日程にどう組み込むか

会社設立の日程にどう組み込むか

印鑑登録をしていないことに気づいたら、会社設立の準備の中でいちばん先に片づけてください。証明書がないと、定款の認証も登記の申請もできないからです。

実印を持っていないなら、まず印鑑を注文します。納期が数日から1週間かかるので、ここが起点になります。商号を決めるのと同時に動かしてください。

印鑑が届いたら、市区町村の窓口で登録します。顔写真つきの本人確認書類があれば、その日のうちに終わります。

登録が済んだら、印鑑証明書を取れるようになります。ただし有効期限があるので、会社設立の日程が見えてから取るほうが無駄がありません。

複数人で会社設立をする場合は、全員が登録しているかを確かめてください。一人でも登録していない人がいると、その人の分だけ遅れます。

発起人と設立時取締役が別の人なら、両方が登録している必要があります。出資だけをする人にも印鑑証明書が要るので、声をかけておいてください。

合同会社なら、代表社員の分だけで足りることが多くあります。そのぶん、確かめる範囲も狭くて済みます。

会社の実印も同時に注文しておくと、印章店に行く回数が一度で済みます。個人の実印と会社の実印を一緒に頼んでください。

定款の作成そのものは、印鑑登録を待たなくても進められます。条文を作って内容を固めておき、印鑑がそろってから署名押印する、という順番にすれば無駄がありません。会社設立の準備は並行して動かせるところが多くあります。

会社設立の日を狙っているなら、この工程の日数を必ず見込んでください。印鑑登録で1週間、印鑑の納期で1週間。合わせて2週間ずれることもあります。

出典(解説)鈴木税理士事務所「はじめてでも自分でできる!会社設立の流れ・全手順」2026年9月15日確認

登録したあとに気をつけること

登録したあとに気をつけること

印鑑登録が済んだら、登録証と実印を大事に保管してください。会社設立のあとも使う場面があります。

登録証をなくすと、印鑑証明書が取れなくなります。再発行の手続きが要るので、会社設立の準備中になくすと日程が狂います。

実印そのものをなくした場合は、登録を廃止して新しい印鑑を登録し直すことになります。手続きは市区町村の窓口です。

実印と登録証を同じところに保管しないほうがよい、という考え方もあります。両方が同時に持ち出されると、勝手に印鑑証明書を取られる可能性があるからです。

引っ越すと登録は消えます。新しい市区町村で登録し直してください。会社設立のあとに引っ越す場合も、実印を使う場面があるなら登録し直しておくほうが安心です。

氏名が変わったときも、登録し直しが要ります。結婚などで姓が変わった場合、旧姓で彫った実印は使えなくなることがあります。

会社設立の登記に添えた印鑑証明書は返ってきません。手元に控えを残したいなら、出す前にコピーを取っておいてください。

会社の実印も同じように管理してください。印鑑カードと会社の実印を同じところに置かないほうが安全です。

定款の原本も、会社設立のあとまで保管します。株式会社なら公証役場で認証を受けた謄本、合同会社なら作った定款そのものです。銀行口座の開設や許認可の申請で写しを求められることがあるので、実印や登録証と一緒に保管しておいてください。

会社設立のあとは、会社の実印を使う場面が増えます。銀行の手続き、契約書、許認可の申請。個人の実印と使い分けることになります。

出典(解説)工藤会計「印鑑届出書」2026年9月15日確認

よくある質問

よくある質問

会社設立の準備で印鑑登録をするときに、よく聞かれることをまとめておきます。

銀行印と実印を兼ねられるか。制度上は兼ねられますが、おすすめしません。片方をなくしたときの影響が大きくなりますし、用途を分けておくほうが管理しやすくなります。

家族と同じ印鑑を登録できるか。できません。すでに誰かが登録している印鑑は登録できません。会社設立で家族が発起人になる場合は、それぞれ別の印鑑が要ります。

会社の実印を個人の実印として登録できるか。できません。彫ってある内容が氏名でないので、市区町村の要件を満たしません。

外国籍の人でも登録できるか。住民登録をしていれば登録できます。彫る内容については、住民票に記録されている氏名やその一部という要件があります。

海外に住んでいる人はどうするか。日本に住民登録がないので印鑑登録ができません。会社設立の発起人や取締役になる場合は、居住国の公的機関が発行するサイン証明書などを使うことになります。

印鑑証明書は何通まで取れるか。通数に制限はありません。会社設立で必要な分をまとめて取って構いません。

他の市区町村で取れるか。取れません。住民登録をしている市区町村でのみ取れます。ただしコンビニ交付なら、全国のコンビニで取れます。

登記が終わったあとも印鑑証明書は要るか。個人のものは、会社設立の登記が終われば当面は使いません。ただし役員変更の登記や、金融機関の手続きで求められることがあります。

有効期限は何日か。証明書そのものに期限はありませんが、提出先が「作成後3か月以内」などの条件を付けています。会社設立の場面ではこの条件で見てください。

出典(解説)HEARTLAND「会社を設立する時の印鑑証明書について取得方法まとめ」2026年9月15日確認

まとめ

まとめ

印鑑登録をしていない人が会社設立をするには、まず登録から始めます。証明書がないと、定款の認証も登記の申請もできません。

  • 印鑑登録は、住民登録をしている市区町村でする。一人につき一つの印鑑だけ。
  • 登録できる印鑑には条件がある。大きさ、変形しないこと、氏名が彫ってあること。
  • 顔写真つきの本人確認書類があれば、その日のうちに登録できる。
  • ない場合は照会書が郵送される方式になり、数日から1週間かかる。
  • 登録証があれば、印鑑証明書はその日のうちに取れる。
  • 実印を持っていないなら、印鑑の注文から。納期は数日から1週間。
  • 会社設立の日程には、この工程の日数を必ず見込む。

印鑑まわりは、会社設立の準備の中では地味な工程です。それでも、ここが止まると定款も登記も進みません。準備を始めた日にまず確かめておくべきことのひとつです。

ここに書いた扱いは2026年9月15日時点のものです。登録できる印鑑の条件や手続きの流れは市区町村によって違うので、住んでいる市区町村のサイトで確かめてください。会社設立の登記で必要な通数については、法務局と公証役場に確かめるのが確実です。

出典(解説)マネーフォワード クラウド会社設立「会社設立時における印鑑証明書の発行方法や登記申請に必要な枚数」2026年9月15日確認

印鑑登録をしていないなら、今日動いてください

会社設立の準備の中で、印鑑まわりはいちばん後回しにされがちです。でも、印鑑証明書がないと定款の認証にも登記にも進めません。登録していないことに気づいたら、その日のうちに印鑑を注文して、市区町村のサイトで要件を確かめてください。

何通必要かで迷っているなら、通数を扱った記事に進んでください。会社の実印と印鑑届書については、それを扱った記事もあります。

登記のあとに待っている、税務・社会保険まで任せられる所

会社設立の登記が終わっても、税務署への届出や社会保険の手続きは残ります。定款の内容によって決算期も変わるので、登記と合わせて相談先を決めておくと迷いません。※弊社調べになります。

この記事は、会社設立の登記と定款の疑問を解くのに役に立ちましたか。

他にもこのようなサイトで検索されていますので、ぜひ見てください

この記事のキーワードに「会社設立 登記 定款」を足して検索したときに出てきたサイトです。掲載順は優劣を表すものではありません。リンク先の内容は各サイトの管理者に帰属します。

  1. マネーフォワード クラウド会社設立|会社設立時における印鑑証明書の発行方法や必要枚数必要通数をケース別に挙げている。
  2. 弥生|定款認証の必要書類は?公証役場に持っていくものを一覧にしている。
  3. 司法書士24|株式会社設立登記 必要書類 印鑑証明書印鑑証明書の通数をケース別に示している。
  4. BIZARQ会計事務所|会社設立時に必要な印鑑証明書の発行方法は?必要通数は?通数の数え方を具体例で示している。
  5. freee|会社設立時に必要な印鑑証明書の発行方法とは?印鑑証明書の取り方と枚数。
  6. リーガルメディア|会社設立前の「公証役場の定款認証」手順と必要書類当日の持ち物まで具体的に書かれている。
  7. 日本公証人連合会|会社の定款手数料の改定資本金の額ごとの定款認証手数料と、令和6年12月からの減額の条件が書かれている。
  8. 中小企業庁|会社設立時の登録免許税の軽減について特定創業支援等事業の証明を受けたときの軽減措置の案内。認定市区町村の一覧も辿れる。
  9. 日本公証人連合会|公証役場一覧都道府県ごとの公証役場の所在地と連絡先。定款認証の予約はここから。
  10. 日本公証人連合会定款認証を扱う公証役場の総元締め。手数料も公証役場の場所もここから辿る。
  11. 日本公証人連合会|公証人手数料令の一部を改正する政令の公布について手数料が変わったときのお知らせ。改正の日付を押さえるのに使う。
  12. 弥生|合同会社設立の流れは?自分で手続きする方法や必要書類、期間も解説合同会社を自分で作るときの全体像。定款の認証が要らない点も説明がある。
  13. 日本公証人連合会|定款の認証に要する費用、株式会社設立の費用等はいくらですか手数料と謄本代の内訳が書かれている質問。会社設立の見積もりの土台になる。
  14. GVA 法人登記|定款認証とは?費用や手続きの流れを解説定款認証の費用と流れを、法務の視点で整理している。
  15. GVA 法人登記|会社設立〜法人登記の流れや手順を解説設立から登記完了までを一本の流れで。
  16. 日本公証人連合会|12 手数料公証人手数料令にもとづく手数料の考え方。現金払いで消費税がかからない点も書かれている。
  17. 法務局|商業・法人登記の申請書様式株式会社と合同会社の設立登記申請書の様式と記載例が、Word と PDF で置かれている大もとのページ。
  18. マネーフォワード クラウド会社設立|会社設立の登録免許税はいくら?税額の計算と軽減の条件を、資本金の例をあげて説明している。
  19. e-Gov法令検索|会社法定款の記載事項も設立の手続きも、もとはこの法律。条文で確かめたいときに。
  20. 弥生|会社設立までにかかる期間は?準備から登記完了までの日数の目安。

この記事とあわせて読まれています

同じカテゴリー・同じタグから